浸透昇華転写の仕組み
転写紙にのぼり旗に転写したいデザインをプリンターで印刷して、
それを熱でのぼり旗の記事に浸透させます。
単にフィルムを生地の上に載せているのと違って、インクが生地に分子レベルで
染み込むので、まるで染めたようにはっきりとデザインを色付けすることが可能です。
インクは蒸発して気化し、染み込む仕組みなので昇華といいます。
この方法は版を用意しないので、その分複雑なデザインにすることも可能です。
また、写真なども使えます。
版を使ったタイプであれば、色を増やす際に版も増えてコストが上がってしまいますが、
プリンターで印刷して写し込むので浸透昇華転写ではカラフルにしてもコストアップになりません。
その代わり、一時間に印刷できる量は少なくなるそうです。
もっとも、これは業者に注文する側にとってはさほど影響がありませんので
あまり気にすることではありません。
燃えない加工を施したのぼり旗が必要なこともある
のぼり旗は、防炎加工をすることもできます。
これは、屋内でのぼり旗を使う場合に必要である場合があります。
防炎加工をしていることが条件となっている場合があるのは、火災を防止することが目的です。
全く燃えることがないわけではありませんが、燃え広がりにくい加工が
施されているため、初期消火がしやすくなって大きな火災を防止することが可能です。
登録表示社として消防庁長官によって登録を受けなければこのタイプの商品を
販売することができません。したがって、業者から購入する場合は個の登録業者であるかを確認しましょう。
防炎加工を施した場合はそのことを示すシールを貼ることができます。
建物の中では消防法で定められた一定条件の場合は防火製品でなくてはならないので、
必ず加工したのぼり旗を購入してください。
万が一それをしないで火災が生じた場合は、対策をしなかった人が
責任を取らなくてはならなくなるので注意しましょう。