のぼり旗のデザインはのぼり旗だからこその工夫

広告を作る時にはユーザーの視点の動きを計算に入れて、アイキャッチを左上に配置するのがセオリーです。日本語文化では文字は縦方向に追いますし、絵柄や写真は左から右へ視点
移動するのが通常のパターンになります。

広告にも消費者心理やその土地の文化が繁栄され、消費する時には行動パターンに繋がってゆくのです。文字とデザインは配置に注意して、デザインだけではなくキャッチコピーも含めて考えてゆくことが大切になります。とくに文字数に制限のあるのぼり旗などは、狭い範囲内で最大限の効果を作らなければいけません。そうした時に活用出来るのがコピーライターの能力なのです。

キーワードでアピール

まずはビックキーワードとスモールキーワードを一覧にしてみます。ビッグキーワードは「セール」「本日特売」「先着」「半額」などの言葉になり、スモールキーワードは「お肉」「卵」「トイレットペーパー」などです。

本日の目玉商品と言葉の組み合わせを配置してみながら、フォントや色合いを変化させてユーザーに訴求出来るパターンを考えるのです。のぼり旗ならば文字数は多くても20文字程度になりますので、シンプルさで勝負をすることになります。売る物や時期によっては配色やパターンの変化も考えなければなりません。

文字数とデザインの関係

良いデザインはシンプルでユーザーに興味を持ってもらえるきっかけになるものであり、たとえば住宅の広告ならば温かみのある穏やかな暮らしが感じられる街並みと住宅の画像を使います。

そこに高級感や駅からの距離、或いは都心部ターミナル駅から電車で何十分などのサブキーワードを埋め込むのがよく使われるパターンです。このパターンは類例が沢山ありますが、
それだけ見やすくて効果があることになります。

のぼり旗ならば上の隅に「SALE」の文字があり、下には「特売」「還元セール!」などの文字が躍るのが定番です。お店によっては「水曜日セール!」など特定の曜日に安売りをする
商品を決めておき、顧客と認識を共有することで来店の動機にしてもらっています。

直接的なアピール

のぼり旗はこのように直接的なアピールだけではなく、お客様の記憶にインプットされている特売日などの情報を思い出してもらう効果も期待出来るのです。

その他にも国道などでお店が沢山あり、入り組んだ構造の道路では、のぼり旗にお店のロゴを印刷して店舗が存在することをアピールする手法も良く使われます。お店側がどんなことをアピールしたいかにより、のぼり旗の使い方も変化してゆくのです。